林修太郎は林家の五代目です。弟、父、叔父と共に修太郎の曽々祖父が1897年頃築いた茶園を家族で経営していま す。19世紀末の設立以来、霧島茶園は霧島山脈の裾にある高原に位置しています。茶園ができて百二十年後の2017年に、修太郎の父はこの有機栽培茶園と 製茶工場の経営を長男の修太郎に譲りました。
修太郎は子供の頃から有機栽培のお茶の製造と共に育ちました。高等学校を卒業後すぐには、家業の製茶業に就かず、まず大学入学を決めました。農業大学で茶業を専門に学び、大学卒業間もなく家業に戻りました。
父親が林家の茶園の経営全般を任せてくれる前に、まずいくつかの特定のお茶の担当になりました。その栽培、収穫、製造には、林修太郎の味の好みの影響が強く出ています。その一つが、今海外の一流のお茶専門店でも注目されるようになった「霧島天然玉露あさつゆ」です。
林修太郎は霧島茶園に沢山の時間とエネルギーをかけ、一歩一歩茶園を発展させるよう日頃頑張っています。小さな新 しい茶畑を増やすために常に霧島で最良の土地を探すだけでなく、既にある有機栽培のお茶畑に合う新しいお茶の品種を探して栽培しています。新しいお茶の品 種が新しい風味、色、香りを持ち込み、新たな組み合わせの可能性が開きます。
修太郎の気に入りの味を引き出すため、収穫も製造も手の込んだルールに沿って実施していますが、それだけではありません。収穫と製造の前の段階でお 茶の優れた品質を決めるのは、特別な有機栽培法に基づいたお茶畑の肥料です。この肥料を作るには沢山の時間とエネルギーを必要としますが、今では海外でも 知られている修太郎のお茶の高品質を守ってくれるのです。